碓×ミサ☆小説


□初めての誕生日
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春。

恋人になって4ヶ月。

周囲に二人の仲を公にしたが、まだ戸惑ってばかりいる美咲だった。



その日は碓氷の誕生日。

彼の希望に従って、遊園地で遊び倒し、向かった先は彼のマンション。

すっかり夕闇がガラス窓の向こうを覆い尽くしていた。

「飲み物はホットコーヒーでいい?」

「ああ、お願い。」

碓氷はニコリと頷き台所に消えていった。

相変わらず殺風景な部屋に置かれたソファーに座り込み、美咲はバッグからデジカメを取り出した。

去年の誕生日、碓氷がくれたもの。

まだ使い慣れないが画像を見ながら上手く撮れたと顔がほころぶ。

自分を見つめる碓氷の顔がいっぱい納められていた。

「へぇ、俺こんなマヌケな顔で鮎沢を見てるんだ。」

後ろから突然声を掛ける碓氷。

「マヌケだなんて、そんなこと無いぞ!」

赤らむ美咲を眺め、嬉しそうに碓氷は微笑んだ。

「碓氷、ホントにプレゼントは要らないのか?」

「言ったでしょ?美咲ちゃんが一日俺のメイドになってくれればいいって。」

確かに碓氷の言いなりになって連れ回された。

「あ、でも、やっぱり欲しい物がある。」

「何?」

「鮎沢がいい。」

「えぇっ、まっ、!」

「俺ふざけてないから。」

碓氷はコーヒーカップを置いたテーブルを押しやり、美咲を後ろから抱きしめた。

「もう待てないよ…」

耳元を擽る囁きが美咲の背中をゾクゾクと震わせる。

「ぅす…ぃ…」

胸に置かれた碓氷の大きな手に自らの手を重ねる。

右手は躊躇うことなく乳房を弄る。

左手は器用にボタンを外していく。

「鮎沢…いいの?」

「いいよ…碓氷が望むなら…」

美咲は首を後ろに向け、碓氷に唇を重ねた。

キスは何度も交わしている。

しかし、いつものそれとはまるで違う。

碓氷は貪るように舌を差し入れ、かき混ぜ吸い上げた。

「うぅ…んっ、うっ!」

美咲は息苦しさに声を上げた。

「ごめん、夢中になりすぎちゃった。」

唇を一旦離すと碓氷は頬に手を当て微笑んだ。

「美咲ちゃん、エロい顔してる。」

「バカっ!そんなこと言うな!」

美咲はドンっと碓氷の胸を叩いた。

その手を掴み、また深く舌を差し込む。

向かい合い、美咲の衣服を取り去り、横たえた身体に今度は舌を這わせる。

「あっんっ、やっ!」

美咲は思わず身体を捩った。

「くすぐったがりだね!」

碓氷は美咲の乳首を口に含み、舌であめ玉を舐め回すように転がした。

「やっ…あぁっ、うす…」

碓氷の愛撫から逃れようと身体を捻るが思うように動けない。

乳房を揉みしだいていた左手がするすると腹に到達する。

躊躇うことなく下着の中に潜り込む。

美咲は恥ずかしさでその手を思い切り捕まえた。

「ダメだよ美咲ちゃん、俺の誕生日なんだから、イイ子にしてなきゃ。」

「でも…!」

「俺の好きにしていいんだよね?」

碓氷はまた激しく唇を重ね合わせた。

空気が薄くなっていく…

美咲は意識が遠くなる気がした。

舌は激しく美咲の口を求め、右手と左手 は身体中を撫で回す。

一度引いた手が再び下着に掛かった。

美咲は観念して腰を上げた。

「いい子だね。」

碓氷は嬉しそうにスカートもろとも下着を取り去り、一糸纏わぬ姿にした。

「綺麗だよ鮎沢…」

うっとりと見つめる碓氷。

「見るな…!」

視線を避けようと身体をくねらすが碓氷の手がそれを許さない。

「良く見せて…」

射るような目線で釘付けにされ、美咲は目を逸らすことも出来ずにいた。

「碓氷だけズルい。」

「どーして?」

「だって、服を着たままじゃないか?」

「俺も裸になるよ…」

碓氷はそう言いながら、美咲の上に被さった。

「鮎沢が脱がせて。」

「この…変態!」

美咲が顔を赤らめると、碓氷はまた嬉しそうにクスリと笑った。

仰向けになった彼のボタンを睨みつけ、美咲は一つずつ外していく。

なすがままの碓氷。

前を大きく広げると柔らかな筋肉に包まれた胸が現れる。

「下も…外して?」

「えっ?」

「お願い、鮎沢。」

美咲は爆発しそうになりながら、ベルトを緩め、ジーンズを引き下ろす。

「全部取って…」

碓氷は意地悪な笑みを浮かべ、美咲の手を促す。

下着の中の張り詰めた碓氷の身体が邪魔をして上手く脱がせられない。

「美咲ちゃん、慌てなくていいよ。」

子供をあやすように碓氷は頭を撫でる。

目の前には、見たことのない男の物…

美咲は動揺を隠せない。

「繋がりたいけど、まだかな?」

碓氷は美咲を抱き寄せ、チュッと頬に口付けた。

「いい…。」

碓氷の胸に顔を埋め恥ずかしさを隠した。

「美咲ちゃん、そんなことしたら、俺我慢出来ないよ。」

碓氷は目を細め、指を茂みに押し当てた。
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