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□だって、兄妹だもん
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次の日
乾は、妹がいつ来るのか気になって、ついついフェンスの方に頻繁に目をやってしまう。
すると、そんな乾に気づいたのか、桃城が話しかけてきた。
「乾先輩、さっきからずいぶんコートの外気にしてますけど、なんかあるんスかー?」
「いや、今日は妹が来ると言っていてな。だが、なかなか来ないから少し気になってしまった」
“妹”という単語を聞いて、すかさず菊丸が話に割り込んできた。
「乾の妹ちゃん来るのー?どんな子かにゃー?まさか、乾と同じ逆光眼鏡だったりして!?」
菊丸が指作った眼鏡を顔の前に持ってきてあほなことを言っていると、不二と越前も話に入ってきた。
「いや、彼女は目がいいからメガネではないよ。クス……にしても、テニスコートに来るなんて珍しいね」
「乾先輩の妹って、1年の乾ッスよね?俺、同じクラス……」
「そうだ、越前と同じクラスの乾が俺の妹だ」
「ますます気になるにゃー!おっチビー、乾ちゃんどんな子?」
「え、いや…その、」
菊丸の質問に越前が吃ってしまった。なんだ、うちの妹はそんなに言いづらい人間だったか?
乾がそんなことを思っていると、越前の代わりにいつの間にか来ていた大石が言った。
「可愛いよ。乾には似てないかな…、確か」
「大石!見たことあるんだ!」
「ああ、乾と買物をしている所を見かけたことが会ってさ、確かあの時手塚もいたよな?」
「ああ」
いつの間にやら手塚までいた。
先ほどまではいなかった海堂と河村まで集まっていて、完全に練習は休憩に入ってしまった。
「クス、可愛いからって手を出したら駄目だよ。ね、越前?」
「!……ッス(不二先輩怖っ)」
良い笑顔の不二に越前がたじろいでいるときに、遠くから何やら可愛い声が聞こえてくる。
「お兄ちゃーん」
「「「「 !! 」」」」
どうやらくろこが来たらしい。
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