樹下学園

□まさか。
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「…えーと、これは、どーいう…?」
「黙れ、ストーカー。」
「はい、すみません。」

目が覚めたら、愛しの人に腕を縛られていた。+馬乗り。
大体そんな感じ。
てか、それ以外の説明の仕方がわからない。

どうしてこうなった。


…ん?待てよ?
そもそも、彼は俺のことを知らないんじゃないのか?

学校だって違うし、通学路だって違う。
まぁ、学年は同じだけど。


第一に、ストーカーのきっかけは俺の一目惚れだったんだ。
彼からしたら、俺なんかモブCぐらいでしかないはず。
いや、認識すらされてないだろう。


が、これは何だ?
あー、もう、全然冷静になれない。
彼は俺の上にいて、俺は何故かガン見されてる。
きっと、そのせい。


だって、顔が近いんだ。
こんなに近くで彼を見たのは、当然、初めてのことで。


なんでこんなにかっこいいんだろう。
目はキリッとしてて、鼻はシュッとしてる。
肌はきめ細く、健康的な白さ。
指は小枝のように細いし、何の無駄もないスタイルは誰もが羨むだろう。

どこをとっても素晴らしい。
なんて素敵なんだ…。



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