中編
□30日
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「…くん、…ぃくん!みーくん!」
「!!!!!」
ヤバい。寝てた。
「ごめっ、おれ、寝ちゃって…。」
「いいよ!どうせ寝ると思ってたし!」
「それはそれでどうなんだ…?」
「まぁまぁ。」
「アコが良いなら…。あ、どうだった?面白かったか?」
俺がそう問うと、それはもう、良い笑顔で答えられた。
「あったりまえでしょ!」
なんだか、肌が艶々している気がする…。
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ひとまず外に出た。
「あとどこか行きたいとこは?なんかある?」
「んー。みーくんは?」
「俺は特にないかな…。」
元々、アコの映画に付き合うだけの予定だったし。
アコが他に行きたいところがあるなら、迷わず着いていくけど。
「うーん。じゃあ、帰ろっか。」
「そうだな。」
そう言って、駅までの道を2人で歩き始めた。
この時に戻れるのならば、そっちに行くな、と俺に言いたい。
マジで。
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