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□▼さいたまさいたま
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よくある普通の日のことです。ここはみんなが集まる談話室。7人の幹部たちがくつろいでいます。そしてこれはとても珍しい風景です。忙しい7人は滅多に揃いません。7人のほかに部下も数人いますが、みんな普段見ることのない風景に興味が湧きます。
「みんな、今日は出撃しないの?」
「「はい、行きません」」
「へー、みどりも今日は夜襲明けでお休みなんだよー。お兄ちゃんたちは?」
「僕は今帰ってきたばかりだけど、夕方にも出るよ」
「私たちも夕方から出るわ、兄さまと一緒に」
「あぁ、そうだな」
「星さんは?」
「俺は今日は事務仕事だ。片霧指導者からの頼まれごとがあってな」
「ふーん。部長がねー…」
「俺がどうかしたか?」
「わっ!部長!」
「誰が部長だ。片霧様と呼べ」
「片霧さまぁ〜?あははっ!」
「いや、部長、それはないよ!せめて社長にしようよ」
「社長だってー!偉いのっ!?あははははっ!」
(指導者は偉いと思うわ…)
「珍しいな。こんな所に何か用事か?片霧」
「お前は呼び捨てか…」
「何か言ったか?」
「いや…。あぁ、そうだ。予定が変わってな。重野」
「はい。何か?」
「悪いんだが、運び屋の所へ行ってくれ。急な頼みがきたんだ」
「御意。しかし、俺の仕事は?」
「あぁ、それなら此処に暇そうな奴らを見付けたから心配はいらない」
「「えっ…?」」
「疾野、緑里、お前たちが重野の代わりだ」
「えぇー!みどり今日はお休みなのにー」
「部長、俺これからバイトと出撃なんだけど」
「ちょっ!お兄ちゃん…!ズルい!」
「そうか…。じゃあ、緑里だけで勘弁してやるよ」
「やった!」
「えー…。あっ!そういえば双子ちゃんたちも時間あるよ、ね?」
「はい、じゃぁ僕も手伝い…「あーー!!」」
「何だよ、蛍!」
「…うるさい光」
「なに!?どうしたの?蛍ちゃん」
「!…あの、私もバイトがあるの忘れててっ…。今、颯哉兄が言ってて思い出したので…」
「俺のおかげだねっ」
「えぇ、そうなのー…?びっくりしたよー」
「それにしても突然ね」
「まぁ、問題は無いが」
「珍しいな、夜野が大声出すなんて」
「すいませんです…。…バイト、光も一緒よ」
「えっ、俺もっ!?」
「そうよ、…何か文句ある?」
「ない…」
「兄さま、そろそろ行きませんか」
「んっ?…そうだな、行こうか、沙黄」
「はい。また夜ね、緑里」
「うん。沙黄姉、霧灰兄、いってらっしゃいー」
「私たちも行くわよ、光」
「えっ、もう…!?」
「…なに?」
「いえ…」
「じゃ、俺も一緒に行こうかな。いい?蛍ちゃん」
「はい、もちろんです。あっ、重野さんもご一緒にいかがですか…?」
「俺か。そうだな一緒に行こう」
「えー、みんな一気に出ちゃうのー…」
「はい、ごめんなさい、緑里さん。いってきます」
「いってきます、緑里姉」
「いい子にしてろよ」
「悪いな、俺の仕事を押し付けて」
「いいけどー。仕事押し付けたのは部長だから気にしないで。みんな、いってらっしゃいー」
「俺らも行くぞ」
「緑里ココアが飲みたいなー」
「何を言ってるんだ、仕事だ」
「部長ぉ!ココアー!」
「次の作戦を考えなければな」
「部長ぉー!!」
「そういえばタバコが切れそうだったな」
「待ってよー!」
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「光、重野さんのお仕事手伝ってきたら?」
「えっ、バイトは?」
「無いよ」
「えぇ!何っ!?どういうこと?」
「緑里さんと片霧さんの二人だけにするため」
「何で…?」
「もうっ、鈍いの。…重野さん、迷惑でなければ光にお手伝いさせてもらえませんか…?」
「あぁ、いいぞ」
「よかったです…!よろしくお願いします。…はい、光、いってらっしゃい」
「来い、急ぐぞ」
「ちょっ、蛍っ!うわっ、星さんっ!?」
「ふぅ…」
「お疲れ、蛍ちゃん」
「颯哉兄…!」
「俺もバイト行くけど、思ったより時間なくなっちゃったから手伝ってくれないかな?」
「私がですか…?」
「うん」
「もちろんです、頑張ります…!」
「ありがとう!じゃ、行こっか」
「はい…!」
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「俺たちのセリフが少ないな」
「私のセリフのが少ないわ、兄さま」
「そうか…」
「えぇ」
こうして埼玉国の午後は過ぎていきました。
Fin.
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12.01.27
色がまぶしい…。きれいにCPわかれてよかった。黄色ごめんね!笑