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□一口くらい いいでしょ
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「す、好きな人って、誰?」
な、ななななんですとぉおおおおお!?なんで雷蔵くんがそんな事私に聞いてくるの!?もしかして雷蔵くん私の事が……ってそんな都合の良い事ある訳ないか!!Σ
どっちにしろどうしてそのような質問に至ったのか教えて欲しいよ雷蔵くん!ある意味好きな人本人に聞かれると一番地獄だよぅ!私泣きそう!!!
「あ、えっと…ごめん。悩ませるつもりじゃなかったんだ。言いたくないなら…」
『ぅ、うん。ごめんね…今は言えそうにないや。』
いやもう今言うしか無いと思う!けどそんな勇気私は持ち合わせていないよぐっばい私の青春!!!
「うん…、じゃ、じゃあ想いを寄せてる人は居る?誰、とかじゃなくてさ」
『え、あ…』
こ、これなら言えるんじゃないか!?別に名前言うわけじゃないし!!
『うん、実は…』
へへっと頭に手を当てて答えると雷蔵くんは少し顔を俯かせて「そっか」と返してきた。
「そういえば、今日中在家先輩からボーロ貰ったんだ。良かったら食べない?」
『あ、食べたい!』
ハッ…今絶対こいつ食い気がある奴だって思われた、やばい恥ずかしい!!
『ご、ごめん…』
「えぇえ!?なんで謝るの?」
『いや、食い意地張ってると思われたかなって…』
そう言うと雷蔵くんは口に手を当てて、ふふっと微笑んだ。
「なんで?とても良いことだと思うなぁ。僕は食い意地張ってる子好きだよ?」
ドキュンッ!!…やばい、今私のハートに矢が刺さった///天使だ!天使だよこの人!!
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