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□二人を繋ぐもの
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乗せてみますか?そう綱吉に訊かれ、返事をする前に雲雀は無意識に手を差し出していた。手に乗せた鳥は軽くて、ふわふわした毛並みが心地良かった。


「この子、どこが特殊なの?」
「オレ以外になつかないんです…なので一時的に販売を取り下げていたんですけど。でもお客様にはなつかれているみたいです」


普通だとオレ以外の手には乗らないんですよ、と綱吉は笑いながら付け足した。


「あの…よろしければこの子…飼って下さいませんか?」


綱吉の言葉に雲雀は一つ返事だった。この鳥にこだわりがあった訳ではないのだが何故かは自分でも分からなかった。


「ありがとうございました!!」


購入し終えた後、綱吉の目が少し赤くなっているのが分かった。他の鳥より何倍も愛着があった鳥だけに別れが寂しいのは分かる気がした。

「これ、僕のメアドなんだけど…メール送ってくれたら、この子の写真も送れるからね」
「いいんですか!?ありがとうございますっ!」


渡された紙を嬉しそうに受け取り、綱吉は一礼して戻って行った。
――暖かな日の事だった。
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