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□世界一の幸せ者
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雲一つない青空の下、俺は待ち人――六道骸を待っていた。
先日、骸からメールで『6月9日に駅前に来て欲しい』とメールがきたから、特に用事のなかった俺は了承し、駅前に行くことにした。

集合時間は1時で、現在は12時50分。
ツナに「10前には着いていくんだよ」と言われた為に、10分前に来たのだが、早く来すぎたみたいで骸は見当たらなかった。


「すみません綱吉君。待ちました?」

「いや大丈夫。俺も今来た所だ」


前を見ると、私服を来ている骸が立っていて、ここまで走って来たみたいで息が荒かった。
待ち合わせまで後、10分もあったのに早く来る骸は律儀だと思った。


「どこに行くんだ?」

「そうですねぇ…僕は特にどこでも良いんですけど」

「なら遊園地行かないか?」


そう言って骸に遊園地のチケットを二枚見せる。
ここに来る前にツナから貰ったものだった。
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