Pokemon Evil6

□Judicial Dissection〜司法解剖〜
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CSIの検死室に死体を運んだDANTE。
携帯を机に置き、手を洗って手術用の衣服とゴム手袋を身に付けた。
リザードンはシンオウ地方にいるため、代わりにバンギラスが来ることになった。
メスを手に取り、死体をY字に深く、かつ筋肉を傷つけないように切り込みを入れる。
真っ二つに切断されている為、途中までしか切り込めない。
下半身を調べていたバンギラスが何かを見つけた。
「…これ…このひっかき傷は尋常じゃない…!!」
「…本当だ!バンギラス。殺人課を呼べ」
「はい」

殺人課のアブソルが来た。
「アブソル。この傷…何だと思う?」
アブソルは深いひっかき傷を眺める。
「鋭い爪を持ったポケモンじゃないのか?」
「例えば?」
「そうだなぁ…ボーマンダとか」
「そうか?一致してなくもないが…」
「聞いて見ます?」
「いや……待てよ?」
このひっかき傷に心当たりがあるようだ…
「分かっ……う゛っ!!」DANTEは頭を抑えた。
「大丈夫か?刑事さん!」
「心配ない。眩暈がしただけだ」

携帯がバイブが鳴った。「もしもし?」
「DANTEさん。この件に関して、目撃者が」
「いたのか?」
「はい。目撃者は紫色の身体をしたポケモンが洋館方面に飛んで行ったっとの事です!」
「紫色の身体のポケモン?分かった。ありがとう」
DANTEは被害者の衣服の所持物やポケットを探った。
「……あった」
カードのようなものが、財布から出てきた。


Umbrella Coporation
名前:エリック
年齢:37歳
性別:男
取締:バイオハザード レベル5
XD計画の責任者
コード:3CD8745ABDD099

と刻まれている。
やはり、そうか…DANTEは確信した。
犯人はダークルギアだ!早速、アルセウスやレシラム、スイクンにメールを送った。
すぐに返信が返ってきた。
〈アルセウス:なんだと…〉
〈レシラム:何?アイツか!?〉
〈スイクン:そいつはヤバいな!〉
皆、驚きを隠せないようだった。
当然の結果だ。
伝説のポケモンと各地方の警察は既に知っているからだ。
勿論、DANTEは元アンブレラ幹部取締であり、ポケモンハンターの指導者でもあった。
最も、ダークルギアの事に関しては直に接している。
ある日、ダークルギアが暴走した為行方不明になっていた。
6年もの前の事だから、死んでいるはずが…ひっかき傷をみて、はっとしたのだ。
また、アルセウスとレシラム、スイクンにメールを送った。
〈犯人はダークルギアと思われる。直ちに、住民とポケモンを避難させてくれ!また、ダークルギアを発見次第通報せよ〉と書いた。

すぐに、承諾してくれた。
そして、メールが来た。〈ゼクロム:俺だ!話は聞いたぜ。それマジモンか!?〉
〈マジだ!でなければ、送らん〉
〈ゼクロム:そっか〉
〈まず、レシラム達と協力して避難させてくれ!〉
〈ゼクロム:分かったぜ!!〉
と、やり取りをしていた。

そうこうしているうちに既に18時57分と時が進んでいた。

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