◇四廻淫達◇

□絆無途通
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「なぁ…其処のおっさん」

明らかに自分の背後から聞こえてきた声に男は歩みを止め振り返る。

「…ん?」


其処にいたのは(服装からして)男子学生だ。
左目を眼帯で覆い不適な笑みを浮かべ自分を見ている。


「……」

…ゾクリ

そこら辺にいる男子学生とは何か違う…

何と言えば良いのだろう。


…『妖艶』

と言うのだろうか?

男に使う言葉では無いが…

初対面(ましてやノーマル)の自分でさえ飲み込まれてしまいそうな色香。


男子学生こと高杉は戸惑う男を眺めながらクスリと笑う。

そして
とんでもない事を口にする。
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