◇四廻淫達◇

□木曜日
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………………………


リビングに通されソファに座る。

『ほら…水』
エリザベスに水の入ったコップを手渡される。

『どーした?
酔い潰れるまで飲むなんて…お前らしくない』

「…もう限界だったんだ」
貰った水をいっきに飲み干した定春は…昨日の事『あの時』の事をポツリポツリと語り始めた…


………………………


『…お前…
それを世間一般では"強姦"または"レイプ"と言うんだぞ?…まぁ、未遂だけど』
大体の話を聞き終えたエリザベスは大袈裟な溜め息をつく。

「解ってるよ。俺だって解ってはいたんだ。ただアイツが…」

『……。
本当にお前らしく無いな。ましてや責任転嫁なんて』
エリザベスの言葉が突き刺さる。
確に定春の気持ちを知らない土方にとっては八つ当たりにすぎない…

「じゃあどーすれば良かったんだ。…教えてくれ」


『……。
土方の事、本気なのか?』
改めて定春に尋ねる。

「本気じゃなかったら…こんなに苦労しない。」


『…人様の恋路に文句を言うつもりはないが…定春、お前には"家庭"があるんだぞ?』



"家庭"="妻子持ち"

今までどんなに遊んでいようと、引っ掛かる要素にはならなかった。大恋愛の末、結婚したならまだしも、親に薦められるまま半ば強引に今日まできたんだ。

「…家庭ね。
昔は仲良かったんだ。」
強引に結婚までしたとはいえ、一度は本気で愛した女だが、夫婦関係が崩れるに時間はかからなかった…
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