短編
□旧拍手置場
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神様、仏様助けて下さい。
俺 志摩廉造は人生何度目かの危機に直面しとる
なにがて塾行こおもうて、鍵さして扉開けよおもうたらやつがきよったんですよ!
虫が足元に飛んできよったんよ!
俺虫は苦手なんや、せやからこの苦難を乗り越えるために、坊や子猫さんや奥村くんに電話したんやけど、見放されてもうた
俺、今日誕生日やのにこの仕打ちひどない?
こうなったら、意識失う覚悟でつっこむしかあらへん
と志摩が覚悟を決めて扉に手をかけた瞬間、
綾『志摩くん何やってるの?』
と後ろから声が聞こえた。