10000HIT企画文
□消えないで、
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「シュウ、」
「有難う、名無しさん……。全部君のおかげだ」
違う、私は何もできなかった。
シュウの妹さんのことも、シュウがお金でサッカーの勝敗を売り買いするのも止められなかった。
私の目にあふれた水滴をシュウは指ですくい取る。
「ううん、君のおかげだ」
「違、私は何にも出来なかった……」
「いや、君は僕を救ってくれた。サッカーは楽しいものなんだって思い出させてくれた」
雷門はさぞかし素敵なチームなんだろうね。そう言ってシュウは笑った。
でも、私は本当は雷門に居てはいけない存在……。
私もシュウと一緒に消えなくてはならない。
それを告げるとシュウは小さく首を振った。
「違う。君は僕と違って待ってくれている人がいる」
「私が居る!!」
「?」
「シュウを待つ人なら、私が居る!!」
「……ありがとう、」
そう言ってシュウは私に口づけをした。
「もう、時間だ」
にっこり笑って。
最期の言葉は
(有難う、名無しさん)(君に会えて)(サッカーを知ることができて)(“幸せだったよ”)
――キリトリセン――
Σ短っ!!
シュウ君=消えるしか頭にないのかこの管理人はぁあああぁぁぁぁ!!!
お持ち帰りは優希様のみ可