笑顔=自分≠友達
□弐拾玖:俺的考察
1ページ/4ページ
「まず自己紹介だね」
ニコリとアフロディと同じ風貌の、だが全く違う雰囲気の奴は笑う。
「僕は、神様です。アフロディとかの似非神じゃなく」
「神……?」
「はい。そして隼音の弟でもあります」
いきなりの真実に俺含む全員がはっと息をのむ。
俺も隼音に弟がいたなんて初耳で。
一番仲の良かったあいつはどうなのかと横目で見るが知らなかったようで目を見開いていた。
すこし悔しそうにも見え、俺は思わず目をそらす。
「隼音の弟君?」
「そう、私の弟……」
「お姉ちゃん、いいよ僕が話す」
隼音が苦しそうに息をするのを見かねて弟が助け船を出す。
「えーっと何処から話したらいいのか分からないけど……僕はもう死んでる」