笑顔=自分≠友達

□弐拾肆:ぼくらの
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「響木監督……もう9時ですけど、」
「翔嵐が帰ってこないな……探そう」
「えぇ〜、でもぉ、皆明日試合なのにぃ〜、翔嵐さんを探しに出てぇ、明日の試合に響いたらどうするんですかぁ?」
「ふざけないでよ!!」
「!! マックス?」

 僕は声の限りに叫んだ。
 隼音さえ無事なら僕は、どうなってもいい。

「監督。僕だけでも隼音を探しに行かせてください!!」
「「「え?」」」
「……いいだろう」
「っ監督、俺も!」
「「「私たちも!!」」」
「じゃ、じゃあ……俺も」
「半田ってホント半端。でも、ありがと」
「……うん」

 ほら隼音、君には、風丸や僕、キャプテン、雷門や木野さん、音無だって。こんなに仲間が、「俺も行くぜ」え?

「染岡?」
「俺も、翔嵐を探しに行く。いいな?」
「……」

 本当に隼音を心配してくれているんだろうか。
 隼音の敵なら、許さない。

「僕は本当に隼音を心配してる人だけついて着てくれればいいと思っている。――染岡」
「俺は、……翔嵐が心配だ」
「「「!!」」」
「……っ、ありがとう」

 隼音……。
 どうして?

「どうしてだ、マックス……『世宇子に行ってしまえ』と、そう言っただろう?」
「!!」

 それを隼音が聞いていたとしたら、
 でも、隼音はそれくらいでへこたれる子じゃないし、
 どうして、
 どうして、

 そればかりがぐるぐるしてて。
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