笑顔=自分≠友達
□弐拾弐:神って一発変換だと髪がでてくるw
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今日は、部室に行くなり入来院がにっこり笑った。
ま、私がちょっと雑用で遅れてて他の男子はもうフィールドに入っていたんだけどね。
「私も、手伝うよお!」
「今日は、手伝ってくれるんだ……」
まあそりゃあそうでしょうとも。
大事なおにぎりの回ですから(笑)
「きゃぁああ、雷門!! ちょっと! 大丈夫?」
「だ、大丈夫よ!!」
「隼音ちゃんは心配し過ぎなのよ〜って駄目夏未さん!」
「要らぬ心配じゃないみたいですね……」
「雷門、私でよければ料理、教えるけど……?」
「い、要らないわよっ!」
「……」
入来院は女の子組の中で一人浮いていた。
それもそのはず、秋ちゃんや私は勿論、音無も雷門も彼女の正体を知っているから。
「入来院! そろそろそこのご飯握らないと冷たくなっちゃうよ」
「!!」「「「!?」」」
「え、……私なんかした?」
「隼音ちゃん、」
「っ、あんたには関係ないでしょ!」
大きな音を立ててご飯の入ったボウルを落とした入来院は部室から走って去って行った。