笑顔=自分≠友達
□陸:紙メンタルはどっちなのかわからない
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「どうだった? 隼音」
「ん? 陸上部? 楽しかったよ」
「そうですか! 良かったです///」
顔を赤らめながら私の言葉に反応する宮坂をすごく可愛いと思う。
でも、一つだけ言っておかないといけないな。
「あのさ。二人や陸上部のみんなが私を信じてくれるのは、嬉しい。すっごく、すごくすごく嬉しい! だけど、さ。一つ、約束してくれない?」
「何ですか?」「何だ?」
「――言いにくいんだけどさ。
私にあまり関わらないで」
「!?」
はは、言い方がきつかったかもしれない。
「あのさ。嫌いとかそんなわけじゃないから。ただ、君たちまで関係ないのに巻き込みたくないんだよ」
ごめんね、そういってへらり、と得意の気の抜けた笑みを漏らす。
瞬間、宮坂が私に抱きついてきた。いや、本当に。抱きしめられてるより抱きついてきたの方が正しいって。
宮坂私より小さいし。ってそんなことじゃない。
「な、何、宮坂;;」
「隼音さん!!」
「はい!!」
キッ、と私を睨みつけた宮坂に思わず敬語。
「辛いのを隼音さんだけで背負いこもうとしないでください。僕だって、風丸さんだって、いるんですから。ね?」
「え? あ、あぁ……」
「……歯切れが悪いですねえ」
「すまない」