笑顔=自分≠友達
□肆:だから、何?
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「ねぇ。これ以上、鈴蘭と風丸君の中を邪魔しないで」
呼び出し、って何されるのかと思ったら、大したことないじゃんww
ただの言葉でいじめるだけ……。
まあ、女子2、3人の力なんてたかが知れてるから。
「聞いてる?」
「聞いてない」
「……」
バシッ
そういう音が響いたと思ったら頬にひり、と痛みが走った。
まあ、そこまで痛いとは思わないけどw
「殴るわよっ……!」
「もう殴ってるしw」
「うるさい!」
それからは音が続く続く。
体育館裏って人が来そうで来ない……いや、授業中だったw
「あ〜あ、だいぶ叩いたけど……反応がないわね。気絶しちゃったかしら?」
くすくすと笑いながら話すリーダー(仮)にイラッ☆とくるけど黙っておこう。
女の子の手をこれ以上煩わせてはいけない。
ぱたぱたと女の子の足音がさるのを聞き、私は起き上がる。
と同時にガサッと後ろで誰かが草を踏みしめる音が聞こえる。
「誰、そこにいるのは」
「……」
無言ですか無視ですかそうですか。
きっと今驚いた顔してるんだろうな、向こうは。
だって音も本当は小さな小さな音だったから。私じゃなければ聞き取れないくらい。きっと本人でも気付かないような小さな音。
「お前は」