略奪彼氏

□だけ
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 次の日から本当に明王は私と風丸の仲を邪魔し始めて、一週間たった今でもあの日から一度もあの人と二人きりにはなれていません。


 今日だって円堂さんと三人で雷々軒に向かっている途中です。

 円堂さんは一人で楽しそうにサッカーについてべらべらと語っています。








 私はそんな円堂さんを見て風丸に謝りました。すみません、と。


 風丸は笑顔で仕方ないさ、しばらくすれば飽きるだろう、と言いますが、そんな気は微塵もしません。


 何故分かるかって?







 幼馴染だからです。


 私は知っています。明王は独占欲が強いです、本当に好きになった女の子に対しては。
 私は絶対に大丈夫ですが今はまだ明王の興味が薄れていないので私に対して独占欲が強くなります。


 それと明王は落とすと決めたら最後までやりぬきます。

 だから、駄目です。

 そういうと彼は苦笑しました。


「本当に仲がいいんだな」


 その中にうっすら見えた色は気にしません。
 私が悪いのですが。
 私と、明王が悪いのですが。



「「あ」」



 廊下でばったり風丸と会いました。


「風丸、お久しぶりです」
「嗚呼、二人きりなんて久しぶり」


 今廊下には私たち以外いません。いい感じです。久しぶりに二人になれました。


 私が口を開こうとすると私以外の声が聞こえました。
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