もらった、あげた

□lie様へ相互記念
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「すーずのっ!」
「……また君か」
「“また”ってなによー。今日も大好きな君に会いに来てあげたって言うのに」
「迷惑なんだよ」
 私が笑いながら言うと涼野は冷たく払う。
 あ、そういえば。
「涼野ぉ……。君、成績悪いんだって?」
 びくり、と涼野の肩がふるえたのが後ろ姿でも分かった。
 へえ? そうなんだ。ほんとにやばいみたいだねえ……。
 仕方ない! 大好きな涼野のために一肌脱いであげるよ。
「勉強、教えてあげようか?」
「結構だ! バカに教えてもらってもバカになるだけだ!!」
「失礼な! 私は君と違うの!」
「前回のテスト何位だったんだ!?」
「一位だし!! 二位に三十点差をつけて一位だし!」
「……嘘だろ」
 私ってそんなに頭悪いイメージなのか?
 ちょっとショックだ。
「まあ、教えてもらわんこともない」
 ああこういう上から目線! ここが好きなの。
 でも今日は意地悪したい気分。
「ふーん。んじゃ、教えたお礼になんかしてくれる?」
「……内容による」
「簡単なことだよ」


(自分に素直になって)(私に気持ち、伝えてくれない?)



――――

 うわああああ……

 こんな駄文でよければ!

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