クロネコ喫茶店
□ない
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「有明(ありあけ)!八代(やしろ)!そこで何をしてる!」
『げっ……ゆき』
口の端しに光る犬歯が、晃の首筋に触れる前に、その声は轟いた。
長い白髪に銀の瞳。
ーーーー誰だ?
「お怪我はありませんでしたか?」
「あ、うん。平気、だけど」
晃の言葉を聞いているのかいないのか、やたらと首のあたりをチェックしている。
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