a short story

□You are made dirty.
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 ある、昼下がり。
 家でひとり、いつものように昼寝をしていたシンの部屋にマイは訪れていた。
「シン?」
 合い鍵を持ったまま立ちすくむマイ。
 ベットに横たわる目当ての人物は寝ているように見え、穏やかな呼吸だけが部屋にこだましていた。
「………」
「寝ちゃった…かな……」
 シンの近くにあるカーテンの隙間から漏れる光が、帰ろうとするマイの足下を照らす。
「帰るなよ」
「……え?」
 閉じられていた瞼から赤い瞳を覗かせ、マイを見ていた。
「……お前、友達んちに行ったんじゃなかったのか?」
 確か、シンの記憶では今日は女子たちでなにやらおしゃべり会をするだの何だの、マイから聞いた気がしたのだ。
「リーダーの子が彼氏と急用が出来たみたいで、明後日になっちゃった……」
「なにそれ」
 当日になってドタキャンする女子に呆れつつ、シンはベットから上半身をあげた。
「あ!シン、寝てていいよ。起こしちゃったみたいでごめんね。私、帰るから」
「マイ。今日はもう用事無いんだろ。こっちに来いよ」
 有無を言わせない、求めるような目にマイは思わずうなずく。
「うん」





「シン…っ……やぁっ…!」
 胸元がシンによって大きく飽き、着衣が乱れたマイ。そのはだけた衣服から覗くやわらかな太股に挟まれたシンの頭。
 優しくシンは、未だ誰も入ったことのない蜜壷に舌を何度も這わせた。
「やっぱり汚いから……っ」
「汚くなんかない」
「あっ…!いやぁっ……!」
 ぬるっとした舌に、生温かい息づかい。マイはおかしくなりそうな感覚に捕らわれて、髪を横に振り乱す。
「あっ、あ、あ、あ、ああ」
「はっ……こんなになって…」
 股下の掠れた声にマイの心は大きく跳ねる。
「シン、……もうっ」
 シンの体はゆっくりとマイから離れ、バックルを外してズボンを床に捨てた。
「嫌だ。おねだりしろよ」
 行為中でのお決まりの意地悪な笑みをしたシンにマイは手を伸ばす。伸ばした手はシンによって再び、別途のシーツに縫いつけられた。
「おねがい………シン、ちょう…だいっ!」
「…ああ」
「アッ………!」
 マイの声に、シンが腰を持つと溢れそうな蜜壷に肉棒のかさが優しく撫でるように触れる。
 なで、触れ合うたびに淫靡な音が部屋に響いた。






You are made dirty.


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