inzm

□それは褒め言葉です
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※大学生設定


 何もすることがなくて暇な土曜日、というのがたまにある。バイトもない補講もないおまけにお金もない。そういう日に何をするのが最も有意義なのか。人によって本を読んだり掃除をしたりと様々だと思うが、私の彼は少し、一般論と違った。

「お医者さんごっこしようよ」

 笑顔で何を言うかと思えば、これである。
 北海道から単身上京して来た彼のアパートにて、今の発言は繰り出された。今日はバイトもない補講もないおまけにお金もない土曜日。せっかく2人して暇なんだからデート(街をぶらぶらするとか、ファミレス行くとか、なるべくお金のかからないもの)でも、と思っていたのに。まさか「お医者さんごっこ」とはね。

「…却下」
「ええっ!なんで?」
「逆にこっちが聞きたいんですけど」

 何をどうやったら「お医者さんごっこ」になるのか。子どもじゃあるまいし!(そもそも選択肢の中に「お医者さんごっこ」があるのが理解不能だ。何考えて生きてるんだろう、この人。)

「じゃあメイドさんごっこでもいいよ。衣装あるし」
「却下!」
「なんで!」
「なんでも!」

 築15年の壁の薄いアパートだ。きっと隣人にもこの会話は聞かれていることだろう。(もう嫌だ。クーラーの効いてない外に出るのも嫌だけど、これはこれでキツいものがある。)

「じゃあせめて新婚さんごっこ」
「却下」
「これもダメ!?」

 なんでなんでと駄々をこねる彼は、さり気なく私の腰に手を回す。その白く逞しい腕に抱き締められるのが私は好きだけれど、こういう時の甘え方は好きじゃない。(だってこういう時の彼は「そういうこと」しか考えてないから。なんで分かるのってそれはもう手が語っているからよ、)

「どさくさに紛れてどこ触ってるんですか」
「あ、痛い痛い。抓ったら痛い」
「じゃあこの手をどけて下さい。」
「え?あれ、本当だ。なんでこんなとこにあるんだろうね、ははは」
「……あのね」

 へらへら笑って私の胸に置いていた手を離し、冗談なのにという彼の目はちっとも冗談じゃあなかった。(目が笑ってない。充分本気じゃないか。)

「ちょっとくらいいいじゃんか」
「ダメです」
「なんで」
「だって吹雪さん、Hなことしか考えてないでしょう」
「あ、バレた?」
「バレバレですから」

 じろりと睨み付けても、彼はへらへら笑うだけだ。へらへらへら、とん、どさり。(私の視界に入るのは吹雪さんと天井と天井のシミだけで。ああ、もう。この人は。)

「………吹雪さん」
「明日は日曜、僕らは休み。…ね?」
「…吹雪さんのそういう分かってて聞くとこ、嫌いです。」
「酷いなぁ。僕は春奈ちゃんへの愛で満ちているのに。手始めにさ、このメイド服を着て僕にご奉仕を」
「こっの……、変態!!」






それは褒め言葉です
(メイドが嫌ならナースはどうかな)
(どっちも嫌!!)



*

小林さんリクの吹春、です。…なんかもうホント、すごいごめんなさい(´`;)
どうして私の書く吹春はこうなるんでしょう
小林さん本当にごめんなさい(´;ω;`)
せっかくリクして頂いたのにこんな吹春で…(スライディング土下座)
書き直しとかバンバン仰って下さい。んだよこの変態のどこが吹雪だよって罵って下さい。←

こんな吹春しか書けない私ですが、これからも仲良くして頂けると嬉しいです(*・ω・`*)
ではでは、リクありがとうございました!

20110705 いもこ

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