SAMURAI7 短編集

□大人しくしろ!
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「いいかキュウゾウ、耳の穴かっぽじってよーく聞けこら、これ以上私の手を煩わせると言うのなら私にも考えがあります!え、ちょ…!刀なんか出してどうするつもり…?ひい!ちょ、危ないでしょうが!痛いのは嫌!あ?お前なんか瞬殺だ、痛みなんて感じる暇さえないだろう?ちょっとやだ…さしずめ、苦しむお前は見たくない…的なー?優しいのね、でもこんな時にそんな…!貴方がどんなに私を想っていたとしてもこればっかりは…え?勘違いするな?俺はお前を殺すと言ったんだ?んもう、やだあ、殺したいくらい私の事が好きなんだ?流石の私も照れちゃう!ぐえ!」
「殺すぞ…!」
「ごめんなさい」

全くどうして私がこんな奴と一緒にいなきゃならないのかしら、誰か説明プリーズ
この宇宙人と地球人の会話の潤滑油的役目を担っていたはずのヒョウゴは死んじゃったし、どうやってこのスタイリッシュ宇宙人とスムーズなコミュニケーションを取ればいいのよ、あれですか、私にヒョウゴの代わりになれとでも?やーだあ、そんなの私が疲れるから却下(はあと)

「というわけでベッドにお戻り!ハウス!」
「あ?」
「ちょ…!今のは駄目!」
「うるさい」
「ちょっとカッコイイとか思っちゃったじゃない!死んで詫びて!」
「頼むから死ね」

死ねと言われて死ぬ馬鹿がどこにいるのよ、そう言ってやるとキュウゾウはニヤリと笑って首筋に鋭利なそれを突き付けた
ピリッと痛みが走ったかと思うと次の瞬間、ザラリと何かが触れた

「え…?」
「…お前が何と言おうが、俺は行く、止めるなら力ずくで出ていく」

唇に付いた赤い、血が、まるで

「エロいエロいエロいエロいエローい!」
「え、あ?」
「駄目!そんなの駄目!駄目ったら駄目!色気の無駄使いだわ!許しません!」
「ちょ、何で跨がる必要…が…」
「いや何、ちょーっとオイタがすぎるようなので私が直々に躾し直してあげようと思って…ね?」
「……や、やめ…!」
「んー?何かなー?聞こえなーい★」



怪我人相手



大人しくベッドに戻るか、私に人にはちょっと言えないような事されるか!………さあ選べ!ベッドに戻るえー!つまんなーい!戻らないとか言ったらちょっと卑猥な事してやろうと思ってたのにー!手をワキワキするな…!


(100828)

ちぇ(´3`)←






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