SAMURAI7 短編集

□笑った顔
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「キュウゾー?どこー?」

もうどのくらい歩いたのだろうかいい加減足が疲れてきた…

疲れたのなら村に戻って休むなりすればいいのだろうが生憎私は村に戻れない

道に迷った

いや道云々の前にこの森に最初から道などなかったのだが

「(獣道でどうにかなるレベルじゃねえッ!)」

全くあの宇宙人は一体どこまで行ったんだ!

「キュウゾウ!キューゾー!キュ!ウ!ゾ!ウ!」
「うるさい」
「ヒイッ!」

どこから湧いて出やがった!
驚いた衝撃で涙目になりながらもキュウゾウを睨むとあのキュウゾウが柔らかく微笑んだ

それを見た瞬間、先程の「ビックリ!」を遥かに上回る衝撃が走る

「わ、わわ、笑った!」
「………」
「……もう一回!」
「………」



叩かれた!



でもキュウゾウって笑うと結構可愛い顔してるのね、惚れちゃいそう……、…(ぎゃー!照れてるカワユスー!)






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