SAMURAI7 短編集

□変態
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「………キュ、キュウゾウ!どうしたその頭はあッ!」
「………」

目の前の宇宙人、間違えた、まだ人間だった
紅いコートを身に纏う金髪の男は何の話だと言わんばかりに眉を寄せる

「グッジョブ★」

親指立てて鼻血まで垂らし始めた私を見て露骨に嫌な顔しやがるキュウゾウ、そんなに嫌か
今すぐにでもその場を離れたがる男を見つめながら鼻血を拭う

「いや、だってさあ、キュウゾウがリボンなんかつけてるからビックリして…まあ可愛いからいいけど!っていうか似合ってるから一生そのままでいてほしいけど★」
「死ぬか?」
「ギャオうッ!」

あっぶねえ!マジあぶねえ!この人マジだよ、本気と書いてマジと読むだよ、参ったね!

とりあえずお互い落ち着きを取り戻すとキュウゾウの頭につけられた赤いリボンに触れてみる(すっごく嫌そうな顔されたけど気にしなあい★)

「………」
「………」
「これで猫耳なんか生えたりしたらマジ死ねる」
「………」
「わあゴメン!ごめんなさい!」
「………」
「なんちゃって★ギザカワユス!」

今度こそ三途の川渡りかけたけど気合いで戻ってきたよ!

「っていうかキュウゾウの趣味……ではないよね、はい、すみません、刀しまって……となると…」
「白々しい…」
「え!?私!?ちちち違うよ!いや、やりかけた時も確かにあったけど何とか思い止まったもの!やめて!刀しまって!しまえっつってんだろおおッ!」



日頃の行いがものを言う



でも可愛いよ、いいじゃん萌えだよ、キ○ィちゃんみたい!(まあコイツがいいって言うなら…)






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