リボーン 短編集

□アホな殺し屋
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同業者と呼ぶには実力の差がありすぎ
格の違いも歴然
身分の違いに、笑いたくなる

だって貴方は天才、凡人の私がいくら努力したところで天才には敵わない、
貴方はマフィアの世界でも別格とされるボンゴレの最強部隊ヴァリアーの王子様、一方私は弾かれた者同士が集まって出来た、早い話が落ちこぼれ

私は所謂脇役で、早目の登場、その次のコマでは既に骸になっていてもおかしくはない、貴方は何の説明も必要としないまごう事無き王子様

「なあ、少しくらい抵抗しろよ」
「や、だって抵抗したらアンタ興奮して痛くするでしょ?痛いの嫌だもの」
「何だよ人を獣か何かみたいに言いやがって、痛くしねーし、むしろ気持ちいいんじゃねー?」
「ねーよ」

ほらやっぱり痛くした!
殴るこたないでしょうがこのDVやろう!

そんな事、口に出してしまえばこいつの思うつぼ
そう自分に言い聞かせ、心の中で存分に毒づく

(心の中での)悪口がバレてしまったのか再び痛みが走る左頬

痛み、というか…
痺れるような…

恐る恐る痛むそこに触れてみれば真っ赤な、血

「………ナ、ナイフはなしだよ!」
「何でもアリだよ」
「はあ?わけわかんない日本語使うなよ、何だよ何でも蟻って、訛ってんだよ」
「うしし」
「ちょ、何で拳銃とか用意してんだよ、は!さては…久しぶりに会いに来たかと思えば、私を殺す為に来たな!そうはいかないわよ世間知らずのお坊っちゃま!そう簡単に死ぬような可愛らしい性格してないから私★」
「殺ってみねーと分かんねーじゃん?」
「いやいや殺るとか殺らないとかじゃなくて、どっからどう考えたって私死亡フラグじゃんコレ、読者だって薄々感づいてるよ、死ネタかあ…死ネタはなあ…ちょっと嫌だなあ…みたいな!」
「うるさい★」
「ひ!」

マジだ!
マジで投げやがったこの癖毛!

昔はサラサラストレートの美髪が今は見るも無惨な癖毛やろう!

「癖毛じゃねーし、パーマだし」
「マジで!?」

知らなかった…パーマだったのか、あの癖毛は

そんな事より気にするべきは自分の置かれている状況だといい加減気づくべきである



順応能力の高さは
天下一品




うしし、お前みたいなアホなマフィア初めてだよ、捕虜生活のアホにわざわざ会いに来てやってる俺優しー、じゃ、また遊びに来てやるから泣くなよーなっ泣かねーよ!ベルこそ私が恋しくなって泣きべそかくなよ!なんか想像しただけで吐けるから!死ぬか?






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