現パロ

□約束
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ある休日のこと。
孫次郎は虎子の家に遊びにきていた。
普段なら全力で邪魔をしにくる虎子の父親は留守らしく、余計な邪魔が入ることはなかった。
「虎子は本当にモデルガンが好きだね」
孫次郎の言葉に
「まあね。あの頃と違って、本物は無理だし」
ミリタリー雑誌も好きだけどね。と虎子は答える。
その言葉に、
「撃ちに行く?本物」
「へ?」
孫次郎の言葉に驚いて顔を上げる虎子。
そんな虎子を見ながら、
「日本じゃ無理だけど、外国には撃てるところもあるんだしさ」
と、少し驚きながら孫次郎は行った。
虎子のことだから、知っていると思っていたのだろう。
「知らなかったの?」
という問いに頷く虎子を見ながら、相変わらず過保護なんだな。と孫次郎は感じたのだった。
 
「いつか一緒に行こうね」
「うん!」
虎子の笑顔を見ながら孫次郎は以下にあの父親を説得しようかな。と考えるのだった。


(あ、でも、海外旅行だから早くても高校生になってからだ)
(だな)


 
 
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