短編
□Snow festival
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今日は奥州でsnow festivalがある。
俺は朝から彼女の紗菜と約束してその祭りに行くことになっていた。
馬小屋に向かう俺。
さすがにこの雪じゃ馬以外の乗り物は使えない。
俺の愛馬は小屋の中で静かに待っていた。
「Hey!今日は二人乗りになるがよろしくな?」
そう言うと少しだけ馬はいなないた。
どうやら余裕らしい……。
***
屋敷で紗菜を待つ俺。
迎えは小十郎に行かせてある。
雪は今はすっかり止んでいた。
「伊達ちゃん!!」
戸が開き、こちらに駆け寄ってくる紗菜。
俺は彼女を抱き留め、しっかりと抱きしめた。
「よく来たな!!」
「お招きありがとう」
「あぁ!じゃあ行くか!」
彼女を馬に乗せ、俺もその後ろに跨がる。
「道悪いからしっかり掴まってろよ!」
馬を走らせ、俺たちは祭りの会場へ向かった。