短編

□C
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伊達先生の英語の授業が終わり、急いで教室を出てきた私。だって……あんなこと耳元で囁かれたら……。

なんて考えながら廊下を歩いていると後ろから走ってくる足音が……。

まさか伊達先生が追ってきた!?……と恐る恐る振り返ると……、


「何で……急に……教室……急いで出んの……」


と息を切らして言うのは私の親友である沙羅。彼女は2年1組の生徒で、実は保健医の猿飛佐助先生と付き合っているというちょっと曰く付きの子。


「いや、私の自己紹介はいいから……」


ん?何のことかな☆


「そういえば何か用事があって追いかけて来たんじゃないの?」


あぁ、そうそうと沙羅。


「これ、伊達先生が紗菜に渡してくれって」


彼女が差し出したのは茶封筒だった。


「なに?これ」

「さぁ、お家の人に渡しなさいとかそんなんじゃない?」


そう言うと彼女は私の耳元に唇を寄せ。


「あんたの彼の事なんだから一応中身確認したほうがいいんじゃない?」


と、こそっと言った。


「な!?それどういう意味……!?」

「さぁね〜。まぁ保健室が使いたくなったらいつでもいらっしゃい♪猿飛先生に許可取っとくから」

「絶対行かなーーいっ!!」


そんな私の絶叫を背中に聞きながら彼女は楽しそうに去って行くのだった。
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