短編
□番外編
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「good morning、紗菜」
愛しい人の声がする。
目を開けると私の彼、伊達政宗の姿。
「今日は学校だぜ?」
ぅん……と眠い目を擦りながらベッドを出る私。
「朝食準備してあるから着替えてこいよ」
そう声をかけると伊達ちゃんは部屋を出て行った。
制服に着替えた私は朝食を食べにリビングへ。
今日の朝食はトーストにハムエッグ、サラダにスープ。バランスを考えた伊達ちゃん手作りの朝食。
伊達ちゃんはもう着替えて新聞を読みながらコーヒーを飲んでいる。今日の服装は黒Yシャツにスーツ。
伊達ちゃんは私の学校で英語の先生をしている。
今日も素敵……なんて思っていると伊達ちゃんはこちらに気付いて。
「制服姿もcuteだな」
なんて言ってくれる。
「もぅ……早く食べよ?」
朝食を食べ終えて、支度を済ませた私達は学校へ向かう。でも私と伊達ちゃんは生徒と教師なわけで誰かにこうして仲良く学校に向かう姿を見られたら大騒ぎになってしまう……。
「おっはよ〜」
キャアッ!!
後ろから声をかけられ思わず悲鳴をあげる私。
「なにをそんなにびっくりしてるんだか」
笑いながらそう言うのは私の親友の沙羅と保健医の猿飛佐助先生。二人は付き合っていて、私達が付き合っていることも知っている。
「もぅ……びっくりさせないでよ……焦った」
「ばれたらまずいもんね」
そう言ってまた笑う彼女。この子に危機感というものはあるのか?
そんなことを思っていると、
「さて、行きますか」
と言う彼女。私と沙羅は先に二人で学校に向かう。
伊達ちゃんと猿飛先生は後から学校に来るのだ。これもばれないための方法の1つ。
「じゃあ、また後でな」
抱き寄せられて軽いキスを交わす。
これから学校ではあまりこんなことできないから……。
そうして私達は学校に向かった。