短編
□お休みください!
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「……困りましたね……」
皆さん、こんにちは。私、美弥は今非常に困っています。何にか。
「何度も言わせるな!!休みなど必要ない!!」
そう。我らが西軍大将、石田三成の休みたがらない屋。毎日毎日何度も何度も、しつこい位に休めと言っているのに、全く休もうとしません。
「三成様っ!!いい加減にお休みをとってください!!」
「何度も言わせるな!休みなど必要ないと言っている!!」
「刑部様も何か言ってやってください!!」
「やれ三成。あまり美弥を困らすでない。」
「刑部、貴様は美弥の味方なのか」
「と言うより戦中に主に倒れられたら困るからな」
「私の味方をして下さっているのですか?そうじゃないんですか?」
「………ヒッヒッヒッ」
「誤魔化さないで下さいよ……」
「兎に角、私は家康の首をとるまで休みなどとらん。分かったらさっさと持ち場に戻れ」
そう言い、颯爽と部屋へ戻ってしまう三成様。
「あぁっ、待って下さい!」
そして追いかける私。
「ヒッヒッヒッ」
さらに後ろで笑っている刑部様。