Phantom road

□episode 25
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『シリルはね…すっごく強いの』

「元帥だからな」

『うん…、私に拳銃の使い方を教えてくれたのもシリルだった』

「…」


自慢気に語るルナ。だが決して自分の過去と関わるようなことは言わなかった。そんなルナを神田は何も言わず見ていた。


『教団に両親を殺されてなんで来たのか…、聞きたいんでしょ?』

「…ああ」


ルナは神田が一番気にかかっていた事を言い当てた。そして苦笑交じりに答えた。


『シリルの帰る場所を守りたかった。でもホントはね…ユウに会いたかったのかも』

「…?」

『私、ここに来たこと…ユウに会えたこと後悔してないよ(ニコ』

「ルナ…」


消えてしまいそうな笑顔。

いてもたっても居られなくなった神田はルナの腕を引き寄せ抱き締めた。


『ユウ…?』

「…死ぬな」

『…』

「頼むから…俺の前から居なくなるな」


――消えないでくれ




























好きな人願いでさえ

 私は聞き入れられない――…




























To be continued..
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