Phantom road

□episode 24
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「「!」」


雷の玉がレベル4に向かって飛んできた。それを見て驚く神田達。そしていきなり目の前に降りてきたのは黒い羽をつけた女。


「ルナ…」

「きたな」


まるで待っていたと言わんばかりの口調でアクマは言った。


「ルナ…なのかい?」


コムイは我が目を疑うように訪ねる。そしてルナの手についている悪魔ノ爪。それがまるで暴走するように雷を放つ。


「その手…」

『…(ニコ』

「!…ルナッ!!」


コムイは今ルナが何をしようとしているのか察しが付いた。だがどうにも出来なかった。


「何さ…、あのイノセンス…」

「コムイ…」

「ヘブラスカ…?」


近くにいたヘブラスカがその異変に気が付いた。


「ルナのイノセンスが…消えかけてる」

「消える…?」

『はぁぁぁあああっ!!』



――ドンッ


派手な騒音が辺りを包む。そしてリナリーはその姿を見て覚悟を決めた。


「ヘブラスカ!!イノセンスを…ッ!!」

「リナリー…」

「このままじゃルナが…!!仲間を、友達を守りたいのッ!!」


その目は真っ直ぐで覚悟を決めた目。ヘブラスカはリナリーを掴みイノセンスを近付けた。その瞬間ヘブラスカにアクマの攻撃が直撃した。

そしてリナリーもその衝撃で手すりに頭をぶつけた。


『ああぁぁっ!!』



――ドカーンッ



まるでわれを失うかのようにルナは戦う。ブラッドはそれを見て何かを思い止めようとはしない。

だが彼女の体は悲鳴を上げた。



――ドクンッ



『!…ゴホ…ッ!』

「!(吐血…!?)」


ルナは血を吐いた。そしてスキができた。それをチャンスだと言わんばかりにアクマは攻撃を仕掛けた。


「ルナッ!!」


誰もが当たると思ったその攻撃を誰かが受け止めた。





























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