Phantom road
□episode 23
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<ルナ SIDE>
何故動かない…、
仲間が目の前で殺されてるのに何で何もせずに見ているのかわからない。体が動かない、何かが聞こえる。
――憎イ…憎イ…
『いや…っ、』
――憎んでるからお前は助けない
『ちがう…っ、わたしは…わたしは…っ』
――お前は心の底から教団を憎んでいる
“殺したいくらいに”
『いやぁぁあッ!!』
頭を抱えても、いくら耳を塞いでもその声は何度も私に語りかける。お前は教団を憎んでいるのだろうと何度も、何度も…。
『ちがう…っ、ちがう…』
――絶対違う
<ルナ SIDE 終了>