Phantom road
□episode 23
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ルナは倒れたジョニーを抱えると周りのアクマをけちらせた。
『早く隠れて!』
「お前はどうする!!」
『戦うに決まってるでしょ』
「今のお前じゃ無理だ!!せめて卵が失くならないと…」
『そんなこと言ってられないでしょ!?』
「ルナ…」
バクの静止を振り切りルナはクリムを構えた。だが表情はバクが言った通り少なからず卵の影響を受けていた。
――イノセンス 第二開放
『装填』
ルナの手には二丁拳銃。赤い弾を込めると次々とアクマに当てた。
『ニトロボム』
「「ぎゃぁぁぁああッ!!」」
その力は圧倒的。だがたったひとりで百人近くの研究員を守れるわけもなく…。
そしてとうとうバクが恐れていた事態に。
――ドクンッ
『!』
「「ルナッ!!」」
隠れていた研究員達は皆驚いた。
先程まで戦っていたルナが突然心臓を押さえながら膝をついたのだ。アクマはそれを見て攻撃しようとしない。
『…ハァ…ッ、ハ…ッ』
彼女の目の前にはアクマに攻撃された研究員達。ルナは苦しみながらもそれを見る。
動こうと思えたら動けた。だがそれを見ているだけで研究員達を攻撃しスカルにされていくのをじっと見ていた。
『なんで…』
リーバー達はそれを泣きながら見ていた。それを見てもルナは動かない。
『いや…ッ、いや…ッ』
頭を抱えまるで周りの音を聴きたくないと言わんばかりにルナは耳を塞いだ。
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