Phantom road
□episode 23
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<ルナ SIDE>
――トクン…
自分の心臓と共鳴してるみたいに音を立てて息衝いてる卵。それは教団の第五研究所に運びこまれていた。
「卵に近付いちゃまたブラッドに怒られるぜ」
『…そうかも。でも今日は居ないから大丈夫』
「今日は居ない…?」
『うん』
ブラッドは調べたいことがあるとかで教団を出て行った。別に止める理由もない私は彼を見送った。
私はリーバーから目を離すと再び卵を見た。
「なあ…ルナ「バク支部長ダメッスよ!!」またか(呆」
『リーバーも大変だね(苦笑』
「全くだ」
溜息をつくリーバーを見て私は研究所を後にしようと出口に向かって歩き初めた。
――初めましょう
『!…ジョニー離れてッ!!』
「え…?」
『「!?」』
バク率いる支部長三人組の真ん中にいた男の武器がジョニーの腹を貫いた。
そしてその男は姿を変える。
『ノア…!』
彼女の後ろから出た黒い方舟。その中からは大量のアクマが姿を現した。
今は悪魔ノ爪は使えない。クリムだけでこの数のアクマを破壊するのは不可能だ。
どうする…ッ
<ルナ SIDE 終了>