Phantom road
□episode 20
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「立て、お前に手伝わせる為にノアから助けてやったんだ」
「てつだう…?」
「ルナ」
『なに…?』
「…耐えろよ」
『は…?』
ティムが生成工場への扉を開きアレン達を案内した。部屋に入った瞬間ブラッドはルナを乗せて地面から離れた。
――ズキンッ
『…っう、あたまが…痛い…っ!!』
まるで目の前にある卵と自分の中のアクマが共鳴しているように暴れ回る。ルナはそれを抑えるように団服を握った。
「ルナ…?」
「お前らはこっちに集中しろ」
「でも「いいから」…っ」
「そのでかい玉は伯爵が造ったアクマの魔導式ボディの卵だ。ブッ壊してぇmmだが結界が張られてて解除すんのに時間が足りん」
――トクンットクン
『「(息づいてる…?)」』
アレンとルナは同じことを考えていた。
「上を見ろ。
生成工場が方舟転送の最後の部屋だ。卵が転送され消えた瞬間オレ達もろとも方舟は消滅する」
――ドンッ
時間がないことを知らせるように大きな地震がおこる。地面から離れたルナとブラッドにその影響はなかった。
「要は卵を奪えばいい。ほ小舟を起動させてこの転送を止めれば卵は新しい舟に届かない」
「こんな得体の知れない舟をどうやって!?」
「オレじゃない。お前がやるんだ、アレン」
クロスは卵に魔術をかけた。
「術で転送を邪魔して若干だが進行を遅らせる…お前が舟を動かせアレン!」
「は?待ってください!!何言ってるのか全然分かりません師匠!!」
「とっておきの部屋を開ける、ティムに従え。そうすりゃわかる」
「どうして僕が…っ」
「アレンくんっ!!」
「お前にしかできんからだ…馬鹿弟子」
アレンはティムに連れられ別の部屋に消えた。
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