Phantom road
□episode 18
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ラビは槌を伸ばして最上階にある扉を見に行った。その間崩壊が始まった部屋の中でアレン達は腰を下ろしていた。
「すいません…ルナ」
『?…何に対して謝ってる?』
「神田のことです」
『…まだ諦めてないよ』
「え?」
『私はまだ諦めない(ニコ』
どこからその想いがくるのか分からないくらいまっすぐで綺麗な笑顔。アレンはその笑顔を見て微笑んだ。
「…そうですね、僕も諦めてません」
『それでこそアレン』
ふたりはまだここから出るつまりはない。それを察したリナリーは二人に言った。
「扉があっても出ないつもり…?」
『「当たり前」』
「…ずるいよ、私だって残りたいけど…足でまといにはなりたくないもの…」
――皆でホームに帰る
それがリナリーの願い。ルナは涙を流すリナリーの頭を撫でた。ただ何も言わず、慰めるように。
「あったぞー!!アレン!!ルナとか抱えてあがれっかー?」
「はい!!」
『私はここにいる』
「ルナ…」
『ほっとけないでしょ?(苦笑』
「…僕もすぐに戻ります」
そう言うとアレンはリナリーとチャオジーを抱えてラビのいる最上階に上がって行った。
残されたルナはティキとレロのところへ。
『…なんで戦うことになったんだろね』
「姫たま…」
『同じ人間なら…皆仲良くなれたのかな?』
その言葉は崩壊の音にかき消される。
ティキを抱えて立ち上がろうとしたルナ。その瞬間身の危険を感じ一気にティキから離れた。
『なに…?』
その姿に目を疑った。
To be continued..