Phantom road
□episode 18
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『仲間じゃなくても友達でしょ!?諦めないで…戦いなさいよ!!バカラビ!!』
「…火、判…」
「ルナ…ッ!!」
ラビの火判が出たと同時にルナを守るようにしてアレンは抱き締めた。そしてふたりは火の中に。
だがこの火は少し違った。
「(熱くない…)」
『(ラビ…)』
その火はリナリー達に向けられたろうそくを溶かしていた。そしてアレン達は確信を得た。ラビの心はまだ死んでいないと。
「オレの未熟さのせいさ…この落とし前はキッチリつけさせてもらう!!」
「(なに!?)」
「火加減無しだ!!」
――火判
強烈な火の蛇にラビとロードは飲み込まれた。リナリーの悲痛の声が響きわたる。
「神ノ道化!!」
『!』
「アレンくん!!」
アレンはルナを抱えたままリナリー達のいる結界の上に着地した。そしてルナを置いて再び火の中へ。
やがて火は石化し、あれだけうるさかった部屋に静寂が流れた。
「ロードの結界が…」
そしてロードの結界はとかれリナリー達は自由の身に。だけどアレン達の姿は今だ見えない。
『ラビ…、アレン…』
――パキキッ
石化していた部分がひび割れて、そこからアレンとラビが姿を現した。リナリーは喜び…そしてラビを殴った。
「あはっは…キャハハハハ!!」
石化した火の蛇に乗り、丸こげの姿で高笑いするロード。あまりの不気味な姿にアレン達は体を強ばらせた。
「ア…レン…」
「ロードたま!!」
ロードは砂と化した。その様子にルナとリナリーは何か難しい顔をしていた。
「どうかしたんですか?二人共」
『…扉、大丈夫なのかな』
「「え?」」
「だってロードの造った扉でしょ…?」
『壊れてたりして』
「「Σああーッ!!」」
大きな声が響き渡った。
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