Phantom road

□episode 17
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「私の仲間に触らないでッ!!」


結界に閉じ込められたリナリーはボロボロになったアレンを守ろうとティキに対抗する。だがティキは向かってくる。

リナリーが頼ったのはルナ。


「ルナお願い!!二人を守って!!」

『…ッ!』

「ルナ「ダメだよ」!」

「ルナの体はもうボロボロ。戦えば傷口は開き今度こそ死ぬかもね」

「そんな…っ!」


ロードの言葉にリナリーは自身を抑えるようにして抱くルナを見て顔を歪めた。


「大丈夫ですよ…っ、リナリー」

「アレンくん…」

「ティキ・ミック。あなたはエクソシストのことを誤解してますよ…。体アクマ武器のイノセンスさえ壊せばエクソシストはただの人間だと思ってる。何の力も持たないただの人間だと」

「!」

「貴方達が本当に恐れるべき相手はその人間ですよ。力はイノセンスから与えられたものであってもそれを扱うのは人間であるエクソシストの心だ」


音を立てて光り輝くアレンのイノセンス。それは大きな光となり損傷した部分が治っていく。



「僕の心がイノセンスと結ばれてる限り、その器である体が滅びない限り、僕の大事なものがこの世界にある限り…!!」

『「!?」』



アレンの近くにいたルナとティキは自らの体が破壊されたような感覚に落とされた。そして彼のイノセンスに恐ろしさを感じた。



『(今の…)』

「(体が死んだ感触がした…)」

「ティキ・ミック、貴方達は人間をナメすぎてる

「あはははは!!ホント何者だよ…っ」



腹を抱えて笑い始めるティキ。



「OK、よーくわかった。まず少年を殺さねェとそのイノセンスは死なねェってことか」

『…?』

「ルナ!!捕まって!!」

『ロード…?』

「拒絶拒絶拒絶拒絶拒絶」



――ゴッ


ティキの手から出た大きな光がアレンを飲み込んだ。





























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