Phantom road

□episode 17
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――ところ変わり塔の中。



「一個聞いていいか?」

『…何でイノセンスが無事か?』

「ああ」


先程と違い正装をしているティキ。

彼は壊れていく町を窓から見ているルナに話し掛けた。

ティキの隣に腰掛けるとルナは答えた。


『…わかんない』

「は?」

『ただ会いたいと思った、目的が出来たの』

「…兄貴か?」

『…(苦笑』

「…千年公なら知ってっかもな」

「そうだね、物知りだし」


まるで自分たちも知っていると言わんばかりの顔で話をする二人。そんな二人を見て苦笑を浮かべるルナ。

ティキはそれ以上何も言わず目の前に並べられた料理を口に運んだ。


「来たよ」


そう言うとロードは席を立ちアレン立ちが入ってくるであろう扉に向かっていく。

そして…


「アッレーン!!vV」

『「Σ!」』


ロードはアレンに抱きつくなりキスをした。その行動には誰もが驚いていた。そう…ティキやルナでさえも。


「オレらもしちゃう?」

『しちゃわない』


ぐいぐい迫ってくるティキの口を手で塞ぐルナ。



――ペロッ



『Σ舐めるなッ!!』

「「ルナ!!」」

『!』


さっきまでのワイワイした雰囲気から一変した空気に。アレン達はルナの存在に驚いていた。

ルナはルナで神田やクロウリーの姿がないことに胸を痛ませていた。
































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