Phantom road

□episode 17
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『何コレ』

「Σあーッ!!返せコラ!!」

『ヤダ』


ルナが拾ったのはジャスデビがクロスにつけられた借金。その請求書を見てルナはジャスデビに同情の眼差しを送った。


「何だよその目…」

『いやー…気の毒だなぁ、と』

「同情すんなぁーッ!!」

『あ』


見つけたのはアレン宛に送られた請求書。可哀想にと同情しているとよこから見ていたロードがジャスデビに何かを言っていた。

そして彼らは出ていった。


“借金返済”


と叫びながら。


「心配しねェの?」


何も言わないルナにティキがたずねた。ルナは苦笑してその質問に答えた。


『きっと大丈夫だよ』

「…そ」


アレン達の元に行けなかった理由はひとつ。

ティナが自分の前から消えた時、確かに生まれたのだ。教団に対する怨みや怒りが…。自分の中にいるアクマがそれをエサに暴れたいと叫んでる。

だがノアである彼らの近くならその衝動が抑えられた。


『(やっぱり私は教団から居なくなったほうがいいんだよね…)』


その目は思いつめたものだった。
































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