Phantom road

□episode 13
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『……』

「!目ェ覚ましたか!?」

『…ダレ…?』

「あ、アジア支部科学班見習いの李圭ッス」

『アジア…支部、』

「ちょっと待っててください!!」


そう言うと李圭はどこかへ走って行った。その姿を見た後、両手を上に上げた。


『(半壊…)』


左手の鍵爪は完全に破壊されていた。そして拳銃クリムもすぐには使えないだろう。


「ルナ!!」

『!』


部屋に急いできたのはアレン率いる複数の人間。全てアジア支部の科学班達だ。中にはルナの知る人間も。


『フォー…』

「大丈夫か?ルナ」

『…(ニコ』

「「…//」」


ルナの頬笑みに見とれる男一同。


「ルナ」

『……』


重い表情で近くに来たアレン。そしてルナの頬をつねった。その行動に一同は騒然。


「何で病気のこと黙ってたんですか?」

『…』

「心配かけたくなかったから…ですか?」


答えとしてルナはこくりと頷いた。それを見たアレンはつねっていた頬の力を強めた。


『いひゃい…』

「痛くしてるんです(黒笑」

『…(汗』

「…僕には隠し事しないでください。あなたに隠し事されると、何かイヤなんです…」

『…』


アレンの手がゆっくりと離された。ルナはその手を撫でながらアレンを見て、体を起こした。


「無理しないでください!」

『平気「ルナ」!』

「その…「近寄るなッ!!」!」

『近寄らないで…ッ』

「…」

「ルナ…バクさんは「いいんだ、ウォーカー」バクさん…」

「彼女がボクを嫌うのは仕方ないことだ…」


そう言うとバクは部屋を出ていった。同時に気が抜けたのかルナは気を失った。


「…ルナとバクさんの間に何かあったんですか…?」

「お前が気にすることねェよ。お前はお前のやるべきことをやれ」

「フォー…」





























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