Phantom road
□episode 13
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「ルナ…」
案内された部屋にいたのは機器が沢山置かれた部屋。その部屋の真ん中に機器を取り付けられ眠っているルナの姿。
アレンはその隣に腰掛けた。
「ルナは…助かるんですよね?」
「…わからん」
「バクさんっ!!」
アレンはバクの肩を掴み助けてくれと言わんばかりの顔をした。
「ハーリスは元々持病があったんだ、余命つきのな」
「!?」
「だが見たところ余命はとっくに過ぎているはずなんだ」
「じゃあ「それでも生きてる」!」
「彼女のイノセンスが彼女を生かそうとしている。半壊した今のままでも、」
「…バクさん、実は…――」
クロウリー城で見たルナのイノセンスについてアレンは話した。バクはそれを真剣な顔つきで聞いていた。
「――ってことがあったんです」
「成程…、それは恐らくイノセンスの暴走だ」
「それって…」
「彼女については何もかもが初めてだ。もしかすると彼女のイノセンスは自分の意志を持ってるように動いてるとも感じられる」
「イノセンスの…意志…」
「今は神と…彼女自身の力を信じよう」
「…はい」
アレンはそう返事をすると立ち上がりルナの頭を撫でた。
「頑張ってください…ルナ」
そう言い残すと部屋を出た。
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