Phantom road
□episode 13
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「取り敢えず二人とも処置はしたよ」
≪本当に…ありがとう≫
「だがルナ・ハーリスはまだ予断を許さない状態だ」
≪ああ…わかってる≫
ここはアジア支部。
通信器でコムイと会話するのはアジア支部の支部長バク・チャン。
「キミは何か知っていたのか?今まで何人かの寄生型とは会ってきたがこんな例は初めてだ」
≪彼の対アクマ武器にはちょっとね。でもルナのイノセンスには驚いたよ。でも…こんな奇跡は予想してなかった≫
「奇跡か…、驚くべきは彼らを生かそうとするイノセンスの意志だ」
アレンの心臓には死は避けられない“穴”が開いていた。
しかしその心臓を再生させたのは粉々になってしまい発動もしていないはずのイノセンスの粒子が体内に入り込み自らの細胞の代用となって開かれた傷口を塞いだからだ。
アレン・ウォーカーのイノセンスは形を失ってもなお存在している。
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