Phantom road
□episode 12
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「饅頭屋の主人が言うには最近その女主人にできた恋人がクロス元帥なんだって」
「なんて師匠らしい情報…」
リナリー達と合流したアレン達は中国の妓楼に訪れていた。
『おっきいね…』
「この辺じゃ一番大きいらしいわ」
『へ〜…』
そこはキラキラと輝き見上げるほど大きな建物だった。ルナがそれに見とれている内に皆物思いにふける。
「ついにクロス元帥を見つけたんか…」
「長かった…」
「てか遠かった…」
「見つけられると思わなかった」
「(見つけてしまった…)」
上からラビ、ブックマン、クロウリー、リナリー、アレン。それぞれ表情は異なるがアレンが一番重い表情をしている。
「待てコラ」
「!」
「うちは一見さんとガキはお断りだよ」
中に入ろうとしたアレン達の前に立ちはだかったのは大きな体をした女の人。
「ご…ごめんなさい!!よくわかんないけどごめんなさい!!」
「Σ嘘だ!!女!?」
ここは中国。アレン達が話すのは英語。つまり言葉は通じないのだが…
「裏口へお回りください。こちらからは主の家に通じてませんので。我らは教団の協力者でございます」
彼女は英語を話した。その舌には教団のシンボルでもある十字架。
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