Phantom road
□episode 04
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<ルナ Side>
「ただ逃げてるだけじゃないですか!!」
ずっとその言葉が私の頭を往復する。でもそれが図星だから忘れられず往復するのだろう。
私は気を失っているユウの傷に手を当てた。
「ルナ!!それは…!!」
ララを説得し終えたアレンは治癒力を使おうとした私を止めようとした。だがそれを止めたのはブラッド。
「やりたいようにやらせてあげてくれない?」
「でももし力を使いすぎたりしたら…」
「そのときはその時」
“覚悟はできてる”
それを口にする程、私は立派じゃないし強くもないけどこのまま彼を死なせたくない。私より長く、強く生きて欲しい。
『大丈夫。大方傷を癒したらやめるから』
「約束ですよ」
『うん。だからアレンは彼女たちの話を聞いてあげなよ』
「わかりました…」
アレンは渋々といった感じでララたちのところへ行った。私はそれを見ると傷の治療を始めた。
だがそれはすぐに止めることになった。
ユウの手が動き私のソレを静止したから。私は自分の手を掴んでいるユウの手を手に取りぎゅっと握った。握り返してくれる手は大丈夫だと言っているようで嬉しく感じた。
私はアレン達の話に耳を傾けた。
<ルナ side 終了>