Phantom road

□episode 01
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「!ルナ!!」

「あラ」


アクマの攻撃からジャンを救ったのはブラッドとルナ。伯爵は何とも言えない表情でその登場に驚いていた。


『ここから降りちゃダメだよ』

「う…うん」


――イノセンス発動

ルナの手についていた銀色の指輪とブレスレットが光り鍵爪となった。


『“爆破ノ爪”』


アクマが次々と音を立てて破壊されていく。ジャンとアレンはその強さに目を点にする。


『働けっ!!アレン!!』

「Σす、すいませんっ!!」


アレンはルナに急かされアクマの破壊を再び始める。伯爵は気に入らないと言わんばかりの顔でその戦いを見ていた。


「何で貴方がこんなとこにいるんですカ?」

『どこにいようが私の自由じゃん』

「それもそうですネ」


ルナは伯爵の攻撃をよけるとアレンと背中合せになった。


「伯爵と顔見知りだったんですカ?」

『顔見知りというかなんというか…』

「仲良しですよネV」

『まさか(呆笑)』

「決めますよ」

『了解』


ふたりは一気に残りのアクマを破壊した。伯爵はその攻撃をよけると傘を開き空高くに登っていく。


「どうやらこのレベルじゃ相手にならないようですネ、また出直すことにしましょウ」

「伯爵!!」

「ですがお前たちはまだほんの序章を見ただけ…世界でアクマは進化し続けていル。これからが本当の終焉劇の始まりでス」


――ジリリリリリリリリ


伯爵の傘の先に付いているカボチャから、目覚ましの音が鳴り響いた。



「我輩はアクマ製造者千年伯爵!!

汚れた“神”を調伏しアクマと共にこの世界を終焉に導く者!!神の使徒エクソシスト、お前たちがどうあがいても世界を救うことはできませン!!絶対にネV」


その声と共に伯爵は姿を消した。


「アレンッ!?」


気が抜けたのか、はたまたジャンを庇った時の傷が深かったのか…アレンは血を流して倒れた。


「ジャン…悪いんだけど医者呼んで来てくれないかな?」

「Σうわっ!!スゲーぞ血!!」


その光景を見て笑うルナ。あまりにも綺麗な笑顔にアレンは見惚れていた。


『アンタ…変わってるね(笑)』

「…そうですか?(苦笑)」

『でも悪くないと思うよ(ニコ』

「……//」





























その後、アレンの傷はルナの能力で完全治癒されたのだった――…





























To be continued..
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