Phantom road

□episode 01
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「あの時から僕には魂のが見えるようになった。初めはマナが僕を呪ってるんだと思った…、だから償いになるならとエクソシストになろうとした。

でもいくつか沢山のアクマを見ているうちに分かったんだ。彼らの涙は憎しみじゃない。自分をアクマにしたものへの深い愛情なんだ。


“なぜ強く生きてくれなかったのか”と。


だから償いではなく生きる為にエクソシストになろうと決めたんです。

この呪いが僕の道標…」




アレンは自分の左手を見ながら想いを強くして語る。ルナはそれを何も言わず木の影で聞いていた。



「アクマは哀しすぎる。この世界にあっちゃいけない!だから破壊します」

「アレン、お前はあの時殺しておくべきでしタ。アクマの魂が見えるなんてあの子くらいだと思っていたのに…」

「あの子…?」

『…』


それは恐らくというか確実に自分のことだろうと、ルナは呆れたように笑った。


「彼らを救う?できるものならやってごらんなさイ、エクソシスト!!」



――ドドドドドドドドッ



激しく音を立ててアクマの砲弾が発射する。アレンは対アクマ武器であるその大きな白い手で弾丸を切った。


「対アクマ武器が発動した僕の左手は怪力と音速を誇る。アクマの弾丸もその硬質ボディもこの手の前では無意味。
あなたの兵器を破壊するために存在する、神の兵器です」

「ムウV 生意気。それでハ…」

「!?」


空気が一気に重たくなった。


「東の国のことわざ知ってます?ヘタな鉄砲…数撃ちゃ当たル、アクマなんてくさる程いるんですヨ」


その声とともに大量のアクマが姿を現し攻撃を仕掛けてきた。アレンはその攻撃を恐ることなく向かっていく。


「ジャン!ここから離れるんだ!!全部破壊する!!」

「!」


アレンの言葉通りジャンは墓地の外へ出た。だが彼の危機はまだ終わっていない。


「これでどうですカ?」

「!ジャンッ!!」

「!」


ジャンに向かっていくアクマの攻撃。




























――ドカーンッ

































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